C言語ファミリの将来機能
Bjarne Stroustrup氏(Mr.BS)のインタービュー記事を読む第12回目の今回は、前回に引き続き次の公開記事を読みます。
2000年7月インタービュー記事
本日は次の質問への回答を検討します。
・What things would you like to see become a part of [C/C++/Java] in the next 2-5 years? In the next 10 years? Why?
まずは、質問文をじっくり読んでみましょう。この質問は、C言語ファミリに今後追加されるべき機能を尋ねています。それではいつものように、Bjarne Stroustrup氏(Mr.BS)の回答を中心に見ていきましょう。他の2人の方の回答は必要に応じて参照することにします。
Mr.BSの回答:
・標準ライブラリの充実とライブラリ開発機能の追加・強化
・標準ライブラリの"真の標準"への努力
・スレッド(concurrentcy)機能の充実
・システムインターフェイス機能の充実(GUI、データベース、OS、言語、コンポーネントモデル)
・統一的な資源管理機能の標準ライブラリへの追加実装
Ritchie氏は、いつものようにC言語機能の拡張に対してそれほど積極的ではありません。1999年標準仕様は承認されたばかりであり、その普及の様子を守る必要がある、と述べるにとどめています。
一方、Mr.BSはかなり積極的な姿勢を見せています。「インターフェイス機能の充実」項目を見るとわかるように、C++がさらに成長し、現代のニーズを満たす方向で努力するようです。かなり野心的といってよいでしょう。たとえば、文字列には、Cタイプの文字列、標準ライブラリベースの文字列、そして、各プラットフォーム独自の文字列が利用できますが、これでは開発者は混乱してしまう、と述べます。これはその通りであると筆者は思います。
「インターフェイス機能の充実」項目が追加・実現される可能性はあるのでしょうか?現状ではかなり難しい、といってよいでしょう。まず、標準化委員会の人材不足問題があります。このあたりは後の方で詳しく出てくると思いますから、本日はこれ以上は踏み込みません。Gosling氏は、発言を控えています。おそらく、Javaコミュニティを意識しているのでしょう。
なお、C++とスレッドの議論は、こちらやこちらを参考にするとよいでしょう。
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本日は2009-01-07です。