Cファミリ言語と不足機能
Bjarne Stroustrup氏(Mr.BS)のインタービュー記事を読む第10回目の今回は、前回に引き続き次の公開記事を読みます。
2000年7月インタービュー記事
本日は次の質問への回答を検討します。
・Are there any important features missing from the C family of languages? From [C/C++/Java]?
この質問は、C言語ファミリで不足している重要な機能はあるか、というものです。それではいつものように、Bjarne Stroustrup氏(Mr.BS)の回答を中心に見ていきましょう。他の2人の方の回答は必要に応じて参照することにします。
Mr.BSの回答:
・JavaがC言語ファミリに入るかどうか疑問である。
・Javaは言語構文上はC/C++に似ているが、実際には、Modula-3の系列に入るだろう。
・Javaは機能の多くをC/C++から借りていることは確かである。
Ritchie氏は回答を控えています。これは同氏はC言語の改良にそれほど興味がないということだと思います。Mr.BSは、回答冒頭でJavaを牽制しています。Mr.BSはここでJavaのテンプレートに触れ、Javaは今後(使いやすい単純な言語の域を脱し)複雑な言語になるだろうと予測しています。
このインタービューが行われた2000年といえば、標準C++仕様が完成してから、1、2年ほど経過した時期です。Mr.BSの回答には、約10年の時間をかけて標準仕様を完成させた自信というものを感じさせてくれます。
Gosling氏は、Mr.BSの挑発に乗ることなく、「アサート」と「型のスタティック多態」(テンプレート)を挙げると同時に、Javaコミュニティ内の複雑な事情を自白しています。コミュニティ内には、数値制御系のプロとデータベースなどを操作するITプロフェッショナル系の2つの層があり、コンセンサス形成は難しいと述べています。
Mr.BSとGosling氏の発言を総合的に整理すれば、C/C++とJavaは異なるものであるが、それぞれの言語仕様は今後それほど変更されない、ということでしょう。言語への変更はそれほど行わず、ライブラリの追加と仮想マシンの改善(テューニング)が主に行われると思います。
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