時代はマルチコアへ
時代はマルチコアへ。Intelは、MicrosoftのHeb Sutter氏などを巻き込みながら、マルチコアへの流れを加速させようとしています。このリストを見ると、蒼々たるメンバーがこの動きに参加するようです。メンバーの中には、SmallTalkのAlan Kay氏やC++設計者のBjarne Stroustrup氏などの名前も含まれています。
筆者は、Sutter氏のこのような動きを観察しながら、IT業界に絶大なる影響力を持つ、国際標準言語C++を設計したStroustrup氏の動きが今ひとつ鈍いような印象を受けていました。同氏は、このような見解をすでに公開し、将来の国際標準C++仕様に(マルチコアと密接な関係にある)"スレッド"が追加されることを表明しています。
コンピュータ技術は進歩したのでしょうか。そして、マルチコアへの動きは新たな進歩なのでしょうか。Alan Kay氏は、このインタービューの中で、きわめて複雑な心境を吐露しています。特に、データを格納するメモリの使い方は進歩していない!1970年当時の技術をベースに考えると、今日のコンピュータ性能は3万倍の進歩を遂げているが実際には50倍の性能を出しているに過ぎない!、と総括しています。数字的には、理論値の600分の1ということになります。Kay氏は、メモリの設計と使い方を工夫しない限り、理論と現実のギャップは埋まらない、と主張します。
この連載では、MicrosoftのVC++アーキテクトであるとともに、C++国際標準化委員会議長でもあるSutter氏のマルチコアに関する論文を紹介していきます。筆者は、Sutter氏から一部論文の翻訳許可を取っています。
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本日は2008-12-04です。